![]() |
「ゲーマーのためのブックガイド」は,ゲーマーが興味を持ちそうな内容の本や,ゲームのモチーフとなっているものの理解につながるような書籍を,ジャンルを問わず幅広く紹介する隔週連載だ。気軽に本を手に取ってもらえるような紹介記事から,とことん深く濃厚に掘り下げるものまで,さまざまなテーマでお届けする。
第13回のテーマは,J・K・ローリングさんの小説「ハリー・ポッター」と,同作品から生まれた魔法ワールド(Wizarding World)の関連書籍。2月10日の発売を迎え,大きな話題となっている「ホグワーツ・レガシー」をこれからプレイする人に向けて,作品世界をより深く知るための書籍をいくつか紹介しよう。
![]() |
「ホグワーツ・レガシー」をより深く知るための,ハリー・ポッターと魔法ワールド関連書籍
![]() |
とくに電子書籍版は,Amazonの月額サービス「Kindle Unlimited」にもラインナップされており,購入しても全7巻で8000円ほどと,価格的にも単行本や文庫に比べて揃えやすい(単行本は全11巻で約2万3000円,文庫は全20巻で1万6000円弱)。ぜひハードカバーや文庫で揃えて本棚に並べてほしいハリー・ポッターシリーズだが,まずは電子書籍からというのもありだ。
「ハリー・ポッター」シリーズ
著者:J.K.ローリング
画像は文庫新装版「ハリー・ポッターと賢者の石」
翻訳者:松岡佑子
版元:静山社
※電子書籍版はPottermore Publishing
発行:1999年12月
※第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」の発行年月
単行本新装版(全7巻11冊セット)
価格:2万850円(税別)
ISBN:9784863895317
購入ページ:
Honya Club.com
e-hon
Amazon.co.jp
文庫新装版(全7巻20冊セット)
価格:1万4360円(税別)
ISBN:9784863897007
購入ページ:
Honya Club.com
e-hon
Amazon.co.jp
電子書籍版(kindle)
Amazon.co.jp(リンクは「ハリー・ポッターと賢者の石」)
※Amazonアソシエイト
より親しみをもって魔法ワールドの作品世界への理解を深めたい人は,魔法界で出版された本(をイメージした)「ホグワーツ・ライブラリー」を手に取ってみよう。
同シリーズの書籍は,ホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」,魔法界の人気スポーツ「クィディッチ」の歴史やルールを伝える「クィディッチ今昔」,魔法界の子どもたちが親しんできたおとぎ話をまとめた「吟遊詩人ビードルの物語」の3種類。装画や挿絵など一新した新装版が2017年4月に刊行されている。
![]() |
![]() |
筆者がとくにオススメなのが「幻の動物とその生息地」。映画「ファンタスティック・ビースト」の主人公としてもおなじみ,魔法動物学者のニュート・スキャマンダーの長年にわたる探求がまとめられた魔法動物の研究本だ。
個人的に動物好きで,かつニュートが大好きという理由もあるが,「ホグワーツ・レガシー」にも多くの魔法生物が登場するので,個性的で独特な彼らの生態をより深く知るうえでも,ゲームをプレイする傍らに置いておきたい一冊だ。
![]() |
ホグワーツ・ライブラリー(新装版)
著者:J.K.ローリング
翻訳者:松岡佑子
版元:静山社
発行:2017年4月13日
価格:1300円(税別)
ISBN:
9784863893795(幻の動物とその生息地 新装版)
9784863893801(クィディッチ今昔 新装版)
9784863893818(吟遊詩人ビードルの物語 新装版)
購入ページ:
幻の動物とその生息地 新装版
Honya Club.com / e-hon Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
クィディッチ今昔 新装版
Honya Club.com / e-hon Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
吟遊詩人ビードルの物語 新装版
Honya Club.com / e-hon / Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
「ホグワーツ・レガシー」の大きな魅力となっているのが,世界観とビジュアルの作り込みだ。ホグワーツ城や周囲の森や村といったフィールドはもちろん,城の装飾品や生徒たちの服装,杖や魔法グッズ,魔法生物に魔法植物といったあらゆるものが,緻密に,そして雰囲気たっぷりに再現されている。
それは圧倒的な完成度で,筆者はPS5版デラックス・エディションの早期アクセスでプレイを始めているが,クエスト中に目に入る一つ一つが気になってはあちこちを散策し,なかなかメインストーリーが進められないほどだ。
![]() |
![]() |
![]() |
そんな「ホグワーツ・レガシー」のビジュアル面に興味を持った人は,映画版の写真やアート,製作秘話などで魔法ワールドを紹介する「ハリー・ポッター大図鑑」シリーズを手に取ってみるといいだろう。
2019年5月から並製版(ソフトカバー)が刊行されており,「ハリー・ポッター魔法グッズ大図鑑」「ハリー・ポッター魔法族大図鑑」「ハリー・ポッター魔法生物大図鑑」の3冊は現在,入手しやすくなっている(魔法生物大図鑑は2023年2月21日発売)。
ハリー・ポッター大図鑑(並製版)
著者:ジョディ・レベンソン
翻訳者:宮川未葉
版元:静山社
発行:2019年5月20日
※「ハリー・ポッター魔法グッズ大図鑑 新装版」の発行年月日
価格:
魔法グッズ大図鑑,魔法族大図鑑:2700円(税別)
魔法生物大図鑑:2900円(税別)
ISBN:
9784863895157(ハリー・ポッター魔法グッズ大図鑑 新装版)
9784863896154(ハリー・ポッター魔法族大図鑑 新装版)
9784863897410(ハリー・ポッター魔法生物大図鑑 並製版)
購入ページ:
ハリー・ポッター魔法グッズ大図鑑 新装版
Honya Club.com / e-hon Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
ハリー・ポッター魔法族大図鑑 新装版
Honya Club.com / e-hon Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
ハリー・ポッター魔法生物大図鑑 並製版
Honya Club.com / e-hon / Amazon.co.jp ※Amazonアソシエイト
ここで紹介したもの以外にも,資料や解説本など関連書籍はさまざまある。より深く知りたい人は,原書にチャレンジするのもいいだろう。
もともと魔法世界特有の表現や造語,舞台となったイギリス英語やイギリス独特の言い回しなどが多いからか,小説「ハリー・ポッター」の日本語版は少々クセの強い文体や表現が多く,中には分かりにくいものもある。日本語版の小説だけでも自分自身の読み解き方はできるが,今回紹介したような関連書籍を読み,さらに原書を読むことで新たな発見や自分なりの解釈が生まれ,より魔法ワールドの理解が深まっていくのだ。
筆者は単行本の刊行時,辞典や原書の読み方の手引きなどを用いて必死に読み進めたが,今はそれらに加えてインターネットにも情報があるので,当時に比べればハードルは低いはず。Kindleなどの電子書籍で購入できるので,ぜひトライしてみてほしい。
2023年度の日本版開催とキャストが発表になった舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」や,としまえん跡地で2023年内に開業予定の「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」など,2023年に入って日本国内でもまた新たな盛り上がりを見せている魔法ワールド。「ホグワーツ・レガシー」で興味を持った人,あらためてその魅力に触れたという人は,原作小説や関連書籍はもちろん,映画や舞台,テーマパークなどにも手を広げて,魔法ワールドを味わい尽くしてほしい。
![]() |
■■Junpoco(4Gamer編集部)■■
本企画の担当で,書店の文芸書担当,DTPデザイン,雑誌編集と,かつて本を売る人&作る人の両方をしていたことがある4Gamerスタッフ。本もゲームも,気になったものはジャンルや主義主張問わず,流行のものからニッチなものまでわりと何でも手を出すが,自身の“attitude(姿勢)”にあった作品へのこだわりもけっこう強かったりもする。




































